乳幼児の寝ないといけない時間、動かないといけない時間とは?


子どもの運動・座ったまま・睡眠って何時間がいいの?

子どもに毎日十分な運動させてあげていますか?テレビは見せていないですか?十分な睡眠をとらせていますか?
大抵の人が自信を持って「はい!」とは言えないんじゃないでしょうか。
ちょっとその前に、ではその「十分」ってどのくらいなら十分なの?
実は2019年にWHO(世界保健機関)がガイドラインを出しています。それを紹介していきましょう。



5歳未満の運動・拘束・睡眠に関するガイドライン

乳幼児期は急速に成長する時期です。この時期のライフスタイルを改善することでもっと健康になります。
今回の調査で、乳幼児に運動をさせ、座っている時間を減らし、質の高い睡眠を確保することで、からだとこころの健康と幸せな気持ちが増し、肥満などの疾患の予防に役立つという結果が出ました。

運動不足はすべての年齢層でみられます。運動習慣、睡眠習慣、生活習慣は幼児期に確立され、それが大人になっても続きます。そのため、大人は自分のためにも子どものためにも生活習慣を改めるようにしましょう。



実際どうしたらいいの?

幼児が十分な質の高い睡眠を得られるようにしながら、長時間の拘束やテレビなどの前に座っている時間を減らして、それをアクティブな運動の時間にします。しかし、座っている時間だとしても、読書、読み聞かせ、歌、パズルなどの時間は子どもの発達にとって非常に重要なことは忘れないでください。
では、年齢別に実際の推奨される時間を見ていきましょう。



0歳児

運動
・なるべく1日に何度も床で遊ばせましょう
・ねんねの赤ちゃんは少なくともうつぶせの時間を何回かにわけて1日30分以上とりましょう

拘束
・1時間以上ベビーカーやチャイルドシート、抱っこひもで固定しないようにしましょう
・テレビやスマホを見せないようにしましょう
・座っているときは、保護者との読書や読み聞かせをすることが推奨されます


睡眠
・生後0-3か月は昼寝を含めて14-17時間
・生後4-11か月は昼寝を含めて12-16時間



1-2歳児

運動
・少なくとも1日何回か、トータルで3時間、様々な方法で遊びましょう
・この3時間には中等度から激しい運動も含みましょう

拘束
・1時間以上ベビーカーやチャイルドシート、抱っこひもで固定しないようにしましょう
・1歳児にはテレビやスマホなどを見るのはおすすめできません
・2歳児はテレビやスマホなどは1時間以内にしましょう(短ければ短いほどよい)
・座っているときは、保護者との読書や読み聞かせをすることが推奨されます

睡眠
・規則正しい就寝・起床時間で、昼寝を含み11-14時間





3-4歳児

運動
・少なくとも1日3時間遊びましょう
・そのうち60分は中等度から激しい運動をしましょう

拘束
・1時間以上ベビーカーやチャイルドシート、抱っこひもで固定しないようにしましょう
・テレビやスマホなどを見る時間は1時間以内にしましょう(短ければ短いほどよい)
・座っているときは、保護者との読書や読み聞かせをすることが推奨されます

睡眠
・規則正しい就寝・起床時間で、昼寝を含み10-13時間




おわりに

思ったよりも運動しなければいけない時間が長いですね。でも、遊び場に行くまでも歩いて行ったり、家でもジャングルジムやトランポリン、布団で山を作ったりなどして運動量をあげてもいいのかもしれません。
じっとしている時間の質にも気を付け、質の良い睡眠の時間を減らさないように心がけてみましょう。



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